※こちらの記事はエステサロンでコース販売をされる方が対象の記事になります。
こんにちは、美ヨウ部編集長のカワジリです。
今回も「ヨウ子さん」と一緒にすすめていきたいと思います!

ヨウ子さん、サロンで使用する「同意書」の準備は大丈夫でしょうか?
忘れていました。

気付いて良かったです!
今回は「サービス免責同意書」作成手順を確認していきましょう!
美ヨウ部【How to Blog】の第2シリーズのサロン業務編
「エステサロン免責同意書の作成方法」について説明していきます!
サロンで必要な同意書とは?

サロンで必要な同意書は2種類あります。
ヨウ子さん、サロンで使用する2種類の「同意書」はわかりますか?

ではその2種類の「施術の免責同意書と未成年者の同意書(親権者の同意書)」について説明していきます!
まずは施術の際に必要になる同意書「免責同意書」からです。
次回記事で、「未成年の同意書」を説明しますね。
施術の同意書「免責同意書」とは?
ヨウ子さん、施術の同意書「免責同意書」はなぜ必要なのですか?

さすがです!
免責同意書は、サロン内でのサービスを通して起こってしまったトラブルに関して、サロン側の責任を免除することに同意した事を示す大事な書類になります。
たとえば、施術した2日後にお客様が自分でピーリングをして肌に赤みが出たとします。
同意書の文面に「施術後、1週間はピーリング剤などお肌に刺激になる行為は避けて下さい。」と記載されていれば、サロン側に責任がないとお客様に言えます。
しかし、施術の同意書がなくトラブルが起こってしまった場合、サービスを提供したサロンの責任になってしまいます。
同意書がない場合、施術料金の返金だけでなく、治療費や損害賠償が請求される可能性もあったりします。
トラブルはサロンにとって金銭的にも精神的にもダメージがあります。
当たり前の事ですが、トラブルのない施術を心がけ、もしもの場合はサロン側に非がない事を証明できる同意書を用意しておくことが大切になります。
施術の同意書「免責同意書」の作成方法を説明【ひな形あり】
施術の同意書「免責同意書」の作成方法について説明していきます。
いちから作成するとなると結構大変な作業になりますので、日本エステティック業協会がサンプルで「同意書」の見本を出していますので、こちらを参考に作成してみましょう!
ヨウ子さんもダウンロードしておいて下さいね!

以下の内容は必ず同意書の内容に記載して下さい。
エステサービス(施術)の免責同意書に必要な内容
持病(既往歴)や通院歴に関する事項
既往歴「きおうれき」(これまでに経験した病気)やケガの通院歴を確認しましょう。
病気やケガの種類は様々で、場合によっては施術が原因で症状悪化してしまう可能性があることや、施術が難しくお断りするケースもあることを記載しておきましょう。
また治療中や通院中の場合、施術内容を主治医の先生に許可をもらう可能性があることを記載しましょう。
市販薬も同様、服用や使用されているかの確認は必須になります。
⇒例
・通院中の方やお薬の服用や使用されている方は、当サロンの施術について主治医にご相談の上、承諾をもらって下さい。
・施術部位に外傷や打ち身などの症状がある場合、施術できません。など
体質、肌質、アレルギーに関する事項
化粧品類を使用するエステサロンでは、体質や肌質、アレルギーは必ず確認して下さい。
敏感肌やアトピー性皮膚炎、かぶれ・赤みが出やすいなど事前に確認することで、施術後の肌トラブルのリスクを避けることができます。
カウンセリングの際に、施術によるリスクが高いと思われる場合は、施術をパッチテストまでの可能性があると記載しておきましょう。
⇒例
・お肌に痒みや赤みがある場合、またパッチテストでお肌に痒みや赤みが出た場合、お客様の安全を考慮してパッチテストまでとさせて頂きます。
・お肌の状態によって○○の施術後に赤みや痒みが出る場合がございますので予めご了承ください。など
妊娠に関する事項
妊娠中や出産直後、授乳中はホルモンバランスが乱れやすく体やお肌はとてもデリケートな状態になります。
使用する化粧品や施術機器によっては、胎児に影響を与える可能性があります。
何かあった場合、責任をとれるような問題ではなくなりますので、妊娠中のお客様には施術をしない。
あるいは美容機器を使用した施術はしないといった文章を記載しましょう。
⇒例
・妊娠している、またはその可能性があるお客様は当サロンの施術をお断りさせて頂いております。
・出産後3ヵ月以内の方は施術をお断りさせて頂いております。
施術当日の体調に関する事項
施術当日の体調についても記載しておきましょう。
普段は体質や肌質に問題がない場合でも、当日の体調次第でお肌にトラブルを引き起こすことがあります。
最低でも以下の項目については記載しておきましょう。
・発熱、傷病
・感染症の有無の疑い
・飲酒
・生理中
⇒例
・体調不良の方は施術はできません。
・飲酒後8時間以内の施術はお断りさせて頂いております。など
ざっと書き出すとこんな感じです。
いざ自分で作るとなると結構大変ですね。

ここまでは最低限のところです。
まだ足りないところも多いかと思いますので、考えられるリスクについては追記していきましょう。
またサロンで提供する施術メニューごとの「禁忌事項」や「注意事項」もあるかと思いますので、そちらも合わせて追記していきましょう。
施術メニューが多い場合は、「フェイシャル同意書」「脱毛の同意書」「痩身の同意書」など施術メニューごとに同意書を作成して使い分けても良いでしょう!
免責の同意書の作成手順としては
①冒頭に申告漏れや虚偽の申告があった場合サロンで責任を負えませんと記載。
②施術できない場合の禁忌事項を書き出し、チェック項目にする。
③施術断る場合がある禁忌事項を書き出し、チェック項目にする。
④施術のリスクとなる注意事項を箇条書き書き出す。
⑤上記のルールを守れない方は、施術でトラブルがあった際に責任を負いませんと記載。
⑥同意の上署名する欄を作成。
この順番で作成して頂ければ問題ないかと思います。
同意書を作成する際は、サロンで起こりうるさまざまなケースを想定し、少しでもリスクがある場合は「施術できません」とする文章を盛り込むことが重要になります。
私の同意書作成手伝って下さい。

みさなんと、ヨウ子さんには、私が作成した「施術の同意書(ひな形)」をプレゼントしますので、「同意書」がない方はご利用下さい。
編集できるように「Word」で作成していますので、自分のサロンオリジナルの同意書を作成して下さい。
それと「エステサービス(施術)の同意書」は自由に使用して頂いても結構ですが、自己判断でご使用頂き、クレームは受け付けていませんのでご了承下さい。

今回の「エステサービス免責の同意書」は以上になります。
次回はサロンで使用するもう一つの同意書「未成年者の同意書(親権者の同意書)」の作成方法を説明していきます。
まとめ
ここまで記事をお読み下さりありがとうございました。
今回紹介した「エステサービスの同意書」は「概要書面・サービス契約書」と並び大事な書類になります。
健全なサロン経営をしていく上で、施術だけきちっとやっていれば良いといった事では済まされないことになりますので、必ず覚えておいて下さい。
この記事が少しでも皆様のお役に立てれば幸いです。
また記事が「参考になった!」「良かった!」と思われる方は、ぜひ周りの方に教えてあげて下さいね!
たくさんの方にシェアして頂ければ私もこの記事を書いた甲斐があります!
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https://biyou-bu.com/salon-work/consent-form/
まとめです。
サロンで必要な同意書とは?
「施術の免責同意書」と「未成年者の同意書(親権者の同意書)」の2種類
施術の同意書「免責同意書」とは?
免責同意書は、サロン内でのサービスを通して起こってしまったトラブルに関して、サロン側の責任を免除することに同意した事を示す大事な書類。
同意書がない場合、施術料金の返金だけでなく、治療費や損害賠償が請求される可能性がある。
施術の同意書「免責同意書」の作成方法
免責同意書に必要な内容
禁忌事項
持病(既往歴)や通院歴に関する事項
体質、肌質、アレルギーに関する事項
妊娠に関する事項
施術当日の体調に関する事項は必須。
注意事項
サロンで提供する施術メニューのリスクとなる行為は注意事項に記載。
免責の同意書の作成手順としては
①冒頭に申告漏れや虚偽の申告があった場合サロンで責任を負えませんと記載。
②施術できない場合の禁忌事項を書き出し、チェック項目にする。
③施術断る場合がある禁忌事項を書き出し、チェック項目にする。
④施術のリスクとなる注意事項を箇条書き書き出す。
⑤上記のルールを守れない方は、施術でトラブルがあった際に責任を負いませんと記載。
⑥同意の上署名する欄を作成。
サロンで起こりうるさまざまなケースを想定し、少しでもリスクがある場合は「施術できません」とする文章を盛り込むことが重要。
美ヨウ部【施術の免責同意書】ひな形ダウンロード
免責の同意書は、自己判断でご使用頂き、クレームは受け付けていません。
以上です。
次は、「未成年者の同意書」について解説していきます。