こんにちは、美ヨウ部編集長のカワジリです。
今回も「ヨウ子さん」と一緒に話をしていきますね!
美ヨウ部【How to Blog】の第1シリーズのサロン開業編
「業務用美容機器の種類と選び方」についてお話していきます!
業務用の美容機器とは?
ヨウ子さん、業務用の美容機器と家庭用の美容機器の違いって分かりますか?
業務用美容機器は、エステサロンや美容サロンなどプロの現場で使用される専門性の高い美容機器のことを指します。
一般家庭で手軽に使える家庭用美容機器とは異なり、業務用美容機器はプロによる施術に特化した高性能な機器で、短時間で結果を出すことができるのが特徴です。
また、安全性や耐久性にも優れている設計になっています。
といった感じで、大体はあってますね。
たまにいらっしゃるのですが、家庭用の美容機器をサロンのメイン施術で使用されている方がいますが、効果もしれてますので真似しないで下さいね。
店販品として取扱いをしていて、メニューの最後に組み込み販売を促す目的があれば別ですが。
業務用美容機器の種類ってどれくらいあるの?
ヨウ子さん、業務用の美容機器は何種類ぐらいあるか分かりますか?
ありがとうございます!
そうですね。業務用美容機器は、大きく3種類に分類することができます。
1つ目はヨウ子さんも必須になる、フェイシャル機器。
2つ目は脱毛機器。
3つ目は痩身機器。
中には多機能で超音波系とラジオ波の施術できる美容機器もありますので、部分(パーツ)に特化した専門の機器も良いですが、今後のサロン展開を見据えて多機能搭載の機器も是非チェックしてみて下さい。
そこは後ほど説明していきますね。
業務用美容機器の選び方
では本題の美容機器の選び方について説明していきます。
美容機器を選ぶ際の7つポイント
- 美容効果
- 安全面
- 機能面
- 値段
- メンテナンスサポート
- 営業サポート
- 機器の保証
美容機器の種類を大きく分けて3種類と言いましたが、フェイシャル機器・痩身機器、脱毛機器、いずれも大まかなポイントは一緒です。
ではポイントごとに説明していきます。
POINT.1 業務用美容機器の効果
美容機器選びの効果について説明していきます。美容機器を選ぶひとつの基準となるのが「効果」だと思います。
その効果次第で、お客様に満足いただける施術を提供できるか、できないかが決まるといっても過言ではありません。
それだけ美容機器選びの基準の中でも大事な要素になります。
では、ヨウ子さんも一緒に以下のような点に注目して見てみましょう。
- エビデンスの確認
まず美容機器の効果を裏付けるエビデンスがあるかを確認しましょう。
メーカーの説明だけでなく、第三者機関の評価なども参考にすると良いでしょう。 - 実際の施術結果
他のサロンでの導入事例や、施術結果など実際の使用例を参考にしましょう。
同じ美容機器を導入しているサロンに話を聞くのも一つの方法です。 - 自分の肌での体験
自分の肌で機器の効果を必ず確認しましょう。
実際に体験することで、効果の実感や施術の感想を知ることができます。 - お客様の反応
体験会やモニター施術で、お客様の反応を確かめることも重要です。
肌の変化や感想など、具体的なフィードバックを収集しましょう。
といった感じです。
で特に大事なのが3と4なのですが、ヨウ子さんナゼだかわかりますか?
もちろんそうなんですが、もう少し付け加えて説明すると、
美容機器の効果は、みんな同じ効果や結果が出るというわけではないという事です。
つまり「性別や肌質や体質、年齢」などによって効果の出方や施術できるレベルやパワーも異なります。
という事は、自分だけ効果があれば良いなんてことにはならないんです。
そういう事だったんですね!
ヨウ子さんの場合であれば、ターゲット層が「30代女性」になりますので、最低でも2人は30代女性に機器の体験に参加してもらい効果を見ると良いでしょう。
他の方にも体験してもらいます!
自分が気に入って美容機器を導入したけど、他の方では効果がいまいちなんてことは最悪ですからね。
可能な範囲で機器の体験に参加してもらい、肌の変化や感想、施術の痛みなど、具体的なフィードバックをもらって下さい!
POINT.2 業務用美容機器の安全面
業務用美容機器の安全面は、施術の安全面と機器本体の安全面の2つがあります。
機器本体の安全面は5のメンテナンスサポートでお話していきます。
施術の安全面は、しっかり機器のリスクを把握することが大事になってきます。
特に効果や結果を実感しやすい機器になればなるほど、リスクが上がりやすい傾向にあると言えます。
美容機器の安全面は言い換えれば、「施術のリスク」なので事前にしっかりと把握しておきましょう。
ではどうやって把握するかと言うと、
- メーカーや販売元に最低最悪の場合、どういったトラブルになるのかを具体的に聞く
- 自分でメーカー推奨のレベルやパワーより高め、推奨設定時間より長めで試してみる
この2つは必ず聞いて、試して下さい。
ただし、使用方法や注意事項、付属するマニュアルを確認し、正しい使用方法を理解してからにして下さいね。
1では、過去にどういったケースでトラブルになったか?なりそうになったか?を年齢・肌状態・性別なども詳しく聞いて下さい。
どれくらい施術すれば赤みが出やすいのか?出た赤みはどの程度でひくのか?対処方法など
聞いてみて「この機器は優秀で、トラブルが全くありません」というメーカーは信用できません。
効果が期待できないか、ウソをついています。
私自身もメーカーで販売をしていた経験もありますが、まったくリスクがないなんてことはありません。
良い話ではないですが、機器を売りたいために平気でウソをつくメーカーさんはいっぱい知っています。
効果がある【効果が高い】=リスクもある【リスクも高い】傾向にあるという事を忘れないでください。
働いているお店に来ていた営業さんが「全くリスクもトラブルありません」と言ってました。
怪しいですね。
2では、1で聞いたどんなリスクがあり、どんな状態になるかを自分の肌や身体で実際に試してみて下さい。
間違っても無理をして下さいという話ではないですからね。
少しレベルやパワーを上げ強く施術すると「どんな痛みで、どんな状態になり、その時はどういう対処をすれば良いか」を先に知っておくためです。
これが分かっていないと、いざお客様に施術してトラブルになった時にパニックになります。
私は「機器に慣れているから大丈夫!」と言っている方ほど要注意です。
ヨウ子さんも「今までで体験して一番良かった!」だけで購入すると、こういうことになりますよ。
気をつけます。
POINT.3 業務用美容機器の機能面
業務用美容機器の機能面は、単一の機能だけの機器か複数機能を持つ複合機器に分けれます。
それでは単一機能機器と複合機器のメリットとデメリットに分けて説明していきます。
※ここでの機能の分け方として「フェイシャルとボディ同じメニューができる」ではなく、「超音波も使用できるし、毛穴洗浄もできる」といった全く異なる施術ができるモノを複合機器としています。
単一機能機器メリット
・出力やパワーが強い傾向にあり効果の実感が早い
・故障しにくい
単一機能機器デメリット
・搭載している機能のメニューしかできない
複合機器のメリット
・多機能搭載なので、1台で複数の施術できる
複合機器デメリット
・単一機能機器と比べ、出力やパワーが弱い傾向にある
・故障しやすい
ヨウ子さん、これを見てどう思われますか?
確かに言葉だけ並べると、複合機器の方が良さそうに思いますよね!
個人的な基準の話になってしまいますが、単一機能だけの機器の方が、レベルやパワーは高く、機器の内部構造もシンプルで故障しにくいといった印象はあります。
複合機器は、同じ機器内部に違う機能をいくつも搭載している為、機器の構造も複雑で単一機能の美容機器より故障しやすい印象があります。
これは機器を製造したことがある人や、機器に詳しい方でないとわからない事です。
私たちは美容機器を美容効果のある機械としか見ていません。
当たり前ですよね。
目的が違うだけで、機械という点では美容機器も家電製品も同じになります。
例えば、掃除機にエアコンの機能がついた電化製品があったとします。実際にはないですが。
必要性を感じるか、感じないかではなく製品的にかなり無理のある内部構造になります。
吸引しながら、冷暖房するとなると消費電力もあがり、製品内部に熱がこもりやすくなってきます。電化製品にとって熱は故障の一番の原因になります。
その熱を排除するために別のパーツを組み込まなければならず、製品自体のサイズも大きくなり重たくなります。
それだけならまだしも、一部のパーツが故障してしまうと連動して製品全体が使えなくなってしまうという可能性が大いにあるという事です。
これは美容機器でも同じ事が言えます。
一見便利そうな複合機器でも、故障してはもともこもありませんので、故障しにくくするしかありません。
故障しにくくする簡単な方法は、出力を下げるという方法になるのです。
なんとなく私が言いたいことが伝わりましたでしょうか?
そういう事だったんですね!
説明した通り、単一機能の美容機器の方が、出力が高く設定しやすい=効果が出やすいという事になります。
良かったです。
さらに言うと、業務用の美容機器の中でも機器内部に最も熱が発生しやすい機器は脱毛機器になります。
サロンさんでも人気の美容機器です。
ではなぜ、脱毛機器には超音波機能や、ラジオ波の機能が搭載されたモノがないのでしょうか?
そんな機器あれば「脱毛・痩身」施術が出来てとっても便利ですよね!
理由は簡単で故障しやすいからです。
もちろん美容機器も日々進化しています。
最近ではサロンさんのニーズに合わせて多機能を持つ複合美容機器が多く販売されています。
多機能機器が悪いという事ではなく、「お得だから!便利だから!」ではなく先程説明したことを理解して機器選びの判断材料にして頂ければと思います。
単一機能の機器であっても複合機器であっても機械モノはいずれ故障します、予めメーカーや販売元にどんな故障が多いかきちんと聞いておきましょう!
POINT.4 業務用美容機器の値段・価格
業務用美容機器の値段や価格は導入費用だけでなく、ランニングコスト・メンテナンス費用も入れて検討しましょう。
1.導入費用(購入費用)
・本体の値段
・オプション・付属品の値段
・購入方法【現金・リース・クレジット】
・メーカー推奨のメニュー料金設定導入費用は、美用機器本体だけの値段なのか?オプションや付属品も込みの値段なのか?を確認しておきましょう。
分割決済の場合、支払い年数、利率、月々の支払額も一緒に確認しておきましょう。
メーカーや販売元などにその美容機器を用いた施術の単価など教えてもらいましょう。導入しているサロンを調査し、メニューの組合せや相場などを把握しましょう。
2.ランニングコスト
・機器消耗品の交換のありなし
・専用商材の値段
3.メンテナンス
・定期メンテナンスのありなし
・メンテナンスの費用
検討したい美容機器の場合、体験後上記の事を見積書に記載するか、記載した見積書を販売先さんからもらいましょう。
POINT.5 業務用美容機器のメンテナンスサポート
美容機器のを選ぶ際に導入する費用や機器の効果などに頭がいきがちですが、メンテナンスサポートはとても大事になります。
サロンで美容機器使用するのであれば、機器の安全面も考慮しなければなりません。
なぜなら私の経験上、機器の販売を含めサロンでの機器の使用を10年以上経験してきましたが、機械モノはいずれ故障します。
そんな万が一の時に焦らずしっかりと対応できるよう下記の事を聞いて把握しておきましょう。
・定期メンテナンス
上記の項目でも記載しましたが、定期メンテナンスはあるのか?費用はどれくらいかかるのか?を確認しておきましょう。
・故障した場合はまずどうすればよいのか?
万が一故障した場合、どこに連絡すれば良いのか?を確認しておきましょう。
・対応までにどれくらいの時間がかかるのか?
故障や不具合がおこってしまった場合、どれくらいで対応してもらえるのか?土日や祝日でも対応してくれるのか?を確認しておきましょう。
・故障した場合の対応方法は?
故障した機器は引き取り修理になるのか?その場合修理している間は代替機を貸してくれるのか?直接サロンに修理に来てくれるのか?など費用面も合わせて確認しておきましょう。
上記以外に、機器の使用後や普段からおこなう機器のメンテナンスはあるのか?を確認しておきましょう。
機器に不具合があった場合、予め段取りがわかっているとお客さんの調整や変更もスムーズにおこなう事が可能です。
ヨウ子さん、必ず聞いて確認しておいて下さいね。
POINT.6 業務用美容機器の営業サポート
美容機器の選び方について大体わかってきたところで、もう一つ大事なサポートがあります。
それはメーカーや販売先がどこまで営業のサポートをしてくれるのか?という事です。
導入時に機器の使用方法の研修は、どこでもおこなっていることですが、それ以外にどのようなサポートしてくれるのかを確認しておきましょう。
- メニュー表作成
- 価格決め
- チラシ作成
- カウンセリング実務研修
- カウンセリング資料提供
- ビフォーアフター資料提供
- サロン近隣の相場調査
- 再研修
- 広告サポート
特に新規開業の場合、店内で使用する資料など揃っていないことがほとんどかと思いますので、サポートに力を入れているメーカーから購入すると助かりますよ。
ヨウ子さん、メーカーや販売元のサポート力も美容機器選びに大事な要素になりますので、確認しておいて下さいね。
私も新規開業なので、色々とサポートしてもらえるところにします!!
POINT.7 業務用美容機器の保証
最後に美容機器の保証についてお話していきます。
美容機器の保証期間は、どの機器も最低1年間は保証はついています。
メーカーや販売元によって保証期間が2年の機器もあれば、3年の機器もあり、追加で料金を払えば、保証期間を延長してくれるメーカーさんもあります。
また、保証内容もメーカーや販売元によっても認識が変わることもありますので必ず確認はしておいて下さい。
例えば、機器本体は3年保証だけど、付属品類は1年保証、または付属品は対象外といったこともありますので注意が必要です。
ほとんどの販売サイトや製品資料では「保証期間〇年」としか記載していないところがほとんどですので、内容も把握しておきましょう。
ヨウ子さん、「自分で転倒させてしまった。」なんてことはもちろん保証対象外ですので、認識を間違わないでくださいね。
気を付けて下さいね。
そんなヨウ子さんにも安心してもらえる話があります。
現在準備中ですが、もしもの時に必ず役立つ美容機器に使える保険があります。
またご紹介できるようになればお知らせしますね!
最後に質問です
おさらいの前に、
ヨウ子さん、最後に質問です!
ヨウ子さんはフェイシャルエステを開業予定されていますが、機器なしでもいいんじゃないですか?
言い方を変えますね!
なぜサロンをするのに美容機器が必要なのでしょうか?
機械じゃないと出せない効果があるから?ですか?
そうですね。半分正解といったところでしょうか。
まだピンと来ていないようなので補足説明をしますと、
自分で決めたコンセプト(ターゲット層)のお客様の悩みを解消するために、手技や商材では解決できないから機器を導入するという事ですよね。
なんとなくわかって来たようですね。
大体の方は、「効果が良いから導入!」や「安くて使い勝手良さそうだから!」これも全然間違いではありません。
高いお金を払って購入するわけですから、せめて美容機器を導入する際は「何を、どういった目的で、なぜ導入するのか?しないといけないか?」理由や動機は明確しておいて下さい。
ここもコンセプトが具体的に決まっていれば、美容機器を選ぶ際にも迷うことなく判断できます。
あったら便利かな?ぐらいのものは後回しにして下さい。
しつこいようですが、美容機器もコンセプトの一部です。
切り離して考えるのではなく一緒に考えていきましょう!
「サロンの経営理念とコンセプトを決める!」はこちらをご覧下さい。
では、まとめに入ります。
まとめ
今回もここまで記事をお読み下さりありがとうございました。
この記事が少しでも皆様のお役に立てれば幸いです。
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では要点をまとめていきます。
業務用の美容機器とは?
業務用美容機器は、エステサロンや美容サロンなどプロの現場で使用される専門性の高い美容機器のこと
業務用美容機器の種類ってどれくらいあるの?
美容機器は大きくわけると①フェイシャル機器 ②脱毛機器 ③痩身機器の3種類に分けることができる
業務用美容機器の選び方?
美容機器を選ぶ際の7つポイント
POINT.1 業務用美容機器の効果
・エビデンスの確認・実際の施術結果・自分の肌での体験・お客様の反応
美容機器の効果は、みんな同じ効果や結果が出るというわけではないということ
POINT.2 業務用美容機器の安全面
・メーカーや販売元に最低最悪の場合、どういったトラブルになるのかを具体的に聞く
・自分でメーカー推奨のレベルやパワーより高め、推奨設定時間より長めで試してみる
POINT.3 業務用美容機器の機能面
・単一機能だけの機器は、パワーは構造上高く設定しやすく、機器の内部構造もシンプルで故障しにくい傾向にある
・多機能搭載機器は1台で複数の施術できるが、構造上パワー設定値が低くなりやすく故障しやすい傾向にある
POINT.4 業務用美容機器の値段・価格
業務用美容機器の値段や価格は1.導入費用(購入費用) 2.ランニングコスト 3.メンテナンス費用、3つの費用も入れて検討すること
POINT.5 業務用美容機器のメンテナンスサポート
・定期メンテナンス・故障した場合はまずどうすればよいのか?・対応までにどれくらいの時間がかかるのか?・故障した場合の対応方法は?など機器の使用後や普段からおこなう機器のメンテナンスはあるのか?を確認しておくこと
POINT.6 業務用美容機器の営業サポート
導入時に機器の使用方法の研修は、どこでもおこなっていることですが、それ以外にどのようなサポートしてくれるのかを確認しておくこと
POINT.7 業務用美容機器の保証
美容機器の保証期間は、どの機器も最低1年間は保証はある
保証内容もメーカーや販売元によっても認識が変わることもありますので必ず確認はしておくこと
最後に質問です
美容機器を導入する際は「何を、どういった目的で、なぜ導入するのか?しないといけないか?」理由や動機は明確しておくこと
次は「サロンの備品類」について解説していきます。